代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインが13日、初めて1ビットコイン=9万ドル(約1400万円)台に達した。最高値を連日更新しているビットコインの当初の理念は、新たな決済手段だった。その始まりから16年が経ち、現在は投機対象としての色合いが濃い。今年は大規模な暗号資産の流出も発生し、日本での取引量は伸び悩んでいる。
ビットコインは2008年、サトシ・ナカモトと名乗る人物がネットに投稿した論文をもとに仕組みが築かれた。この論文の中では、中央銀行や金融機関がなくても決済可能な手段としての考えも示された。
日本では17年、改正資金決済法が施行され、支払い手段と認められた。ビットコインで払える飲食店などが登場し、暗号資産交換業で国内最大手ビットフライヤーは、家電販売のビックカメラで使えるようにした。
だが、決済手段としては根付…